『GO』
多分一番好きな邦画だともう。当時大人気だった窪塚洋介と柴咲コウ共演の青春映画。
正直映画館ではこの作品観てはいないのだが、自分が観た邦画の中でも何回も見返す作品の筆頭である。
内容はケンカに滅法強い高校生と、女子高生との恋愛をベースに、差別偏見なんかの社会情勢を織り込んだ作品。脚本は宮藤官九郎だったりする。
この映画が好きな理由が、自分が大好きな映画ジャンルの「父親と息子」ものだからだと思う。俺かなり父親好きだったので、この手のジャンルに弱く、今でもこのジャンル観ては泣いてしまう。
この作品だと山崎努と窪塚洋介の親子関係がたまらなく好きな距離感だった。半目し合っていても、実際はお互いを尊重してる関係にはグッとくる。
実際は親子ではないのだけれども『ニューシネマパラダイス』を観て毎回号泣してしまうのは、親子ものとして見てるからだと思う。
最近高齢の俳優が、自分の父親に似てるんじゃねか?と思う時がある。これはだいたいおじいちゃんが同じような顔立ちになってるのと、父親が好きだった自分が俳優に面影を見ているのかもしれないな。
『GO』は今はアマゾンプライムで配信されてるみたいなので、暇があったらまたみようかな?
『シン・仮面ライダー』
エヴァンゲリオンでお馴染みの庵野監督最新作はリメイク作品である。どうやら庵野監督は仮面ライダーにとても思い入れがあるようで、この作品に結構入れ込んでたんじゃないかと思う。
内容としては仮面ライダー第一作を結構忠実に再現してるらしい。TVシリーズを1本にまとめてるからダイジェスト版になってるけど、そこそこ面白かった。途中なんかわからんプラーナって何?とかあったけど、内容的には一本筋が通っていたと思う。途中脱線シーンもあったけど、まあ許容範囲であるだろう。
興行的には最終25億にギリギリ届くかどうか?といったところだと思う。まあまあ検討したと思うけど、東映的にはもうちょっと稼いでもらいたかったのが本音かな。内容的にも続編できそうな感じがあったので、俳優陣とかのスケジュールと予算が合えばといったところだろう。
最近映画業界の傾向としては、同じ映画のリピーターをいかに増やせるかを重視している気がする。10本の映画を1回づつより、1本の映画を10回見てもらう方が儲かるからだろう。ただ、何回も同じ作品を見るのは余程のファンなので、2〜3回見てもらうように戦略を練ってる感じがする。
アニメ映画はその傾向が顕著で、毎週入場者特典なんかを付けてリピーターを増やそうと躍起であるが、だいたい同じ人が特典目的で観に行っているので、ある程度興行収益は頭打ち感がある。
逆に『トップガン』や『RRR』が大ヒットした要因として、普段映画を見ないような人達がリピートしてくれた事が大きい気がする。ここに上限はないので異例の大ヒットも見込める。
失敗したくない映画業界と、駄作を見たくない観客の利害が一致したことがシネコンでの1作品を複数スクリーンで上映する方式なんだろうね。逆に評判にならない映画は早ければ2週で打ち切りと世知辛い。まあそういう作品も、昔はDVD待ちみたいな展開で何ヶ月も見れない事が定着していたが、今やストリーミングが上映中にも解禁されているので、救いの手はあるのかもしれない。逆にストリーミングでいいや!と思われてしまうと優先順位が下がるので、またヒットしないという悪循環に襲われてしまう副作用も潜ませてる。
なんにしてもGW期間中、TOHOシネマズさんは過去最高の利益を得たみたいなんで、映画を観に行く人が一人でも増えたらしい。でもこれ、6月から値上げしますよ!って発表したから駆け込も需要もあるのでは?っと勘繰ってます
線は、僕を描く ※ネタバレあり
公開2日に鑑賞。客の入りは思ったよりも入っていない印象。同じ時間帯に先週公開『耳をすませば』があったのだが、そっちは結構入っていたので驚き。
内容は水墨画を題材にした青春映画。主演も横浜流星と清原伽耶、製作陣もカルタを題材にした『ちはやふる』と同じようなので、ハズレなしの布陣で日テレさんが仕掛けてきた感じ。
まず、キャストが全て外れなしの印象。主演のお二人は言うに及ばず、三浦友和が水墨画の師匠役で出演されていたが、最近怖い役ばかりやらされてたけど、今回のちょっと惚けた役をやらせても上手いんんだなと改めた感じさせられた。個人的に今年日本アカデミー賞に助演男優賞にノミネートされるかな?と思うぐらい良かった。あと江口洋介もあんちゃん!って感じでこっちも最近怖い役が多かったけど、元はこうゆう感じだよね!って感じでよかった。
話は心に傷を負った少年が、水墨画を知り描く事でその傷と向き合い成長するベタなお話なのだが、水墨画の圧倒的絵力とキャストの好演で、通常の青春映画より最寄深みが増してる印象。ネタバレになりますが、心の傷の場面は結構衝撃的なので結構メンタル抉られます。
オススメです!
『ブライトバーン/恐怖の拡散者』
公開初日のレイトショーで鑑賞。小さいスクリーンだったけど満席にはならず6割ぐらいの入り。やっぱり有名な俳優とかが出てないとホラー映画といえどヒットは厳しいかな。
予告はコチラ↓
ストーリーは田舎の子供が出来ない夫婦の元に、宇宙船に乗った子供がやってきて里親のように育てていくのだが、成長するにしたがって本質的な欲求が抑えきれなくなって事から起こるホラー映画です。
内容と予告でほぼ本編語ってしまっている感じがする映画ですが、まあ楽しめると思います。少年が完全に悪いスーパーマンに変身していくのですが、そこの過程が結構ふわっとしてるので急に力が目覚めちゃったり、急に色々できちゃったりとなんか急ピッチで話が進んでいくので抑揚がない感じです。まあ最後は母親をも殺し、完全にダークサイドに落ちるのですが、彼はこの後どうなってしまうのか?的な終わりなので、続編とか作るのかな?なぜ彼が地球に送られたのかとかは謎だし。
続編ある場合は最後の方に出てきた、いろんな能力者とつるむのか?それとも真のヒーローが出てきて戦う展開になるのか?といったちょっと変わったアンチヒーローものになるのかも。プロデュサーのジェームズ・ガンが監督を務めた『スーパー』の主役、クリムゾン・ボルトの写真が出てたので、ユニバース感があるね。
ホラー要素で怖いシーンはほとんど予告で見せてしまっているのだけれども、結構グロイシーンもあって驚く。予告であった目玉からガラス片を抜くところや、文字通り顎が外れるシーンとかは目をそむけたくなるシーンもあるので、見る時はちょっと注意してほしい。
『ターミネーター:ニューフェイト』
公開初日のレイトショーで鑑賞。そこそこの客入りで客層もバラバラといった印象。
ターミネーターシリーズの正当な続編という何とも訳が分からない立ち位置の第6弾映画です。
詳しい内容は予告はこちら↓
映画『ターミネーター:ニュー・フェイト』本予告【新たな運命編】11月8日(金)公開
ストーリーとしては『ターミネーター2』で世界を救ったと思いきやサラ・コナーはジョンコナーをターミネター(量産型シュワちゃん型)に殺されてしまう。その20年以上後に今度はサラ・コナーとは別の女の子がシュワちゃんじゃないターミネーターに襲われる事になるんだけど、そのに助けに来るのが強化人間の女性。その女の子と女性がターミネーターに襲われる所にサラ・コナーが助けに来て、途中シュワちゃん型ターミネーターも仲間になり、ターミネーターから女の子を守るお話。
登場人物が現代を反映させて女性が多くなった居るんですけど、話がターミネーター1と2のリブートじゃね?って感じがして目新しさがないんですよね。ポリコレ棒で撲殺されたのかな?
最終的には強化人間の女性とシュワちゃんターミネーターが命を懸けて女の子を守り、サラ・コナーと旅を始める感じになるのですが、それじゃあ今までと同じだろ!それでジョン・コナー死んだやん!しかもサラ・コナーおなちゃんやぞ!って話。強化人間の女性と女の子で旅に出てもいい気がするけど、続編作るならサラ・コナーが命懸けで女の子を守ってシュワちゃんターミネーターに後を託す展開の方が良い気がするけど、爆死したので続編は作られないっぽい。
ジェームズ・キャメロンは『アリータ・バトルエンジェル』に続いて爆死映画出してるので、『アバター2』大丈夫かね?
『マチネのおわりに』
公開1週目の平日1回目に観てきましたが、結構入ってました。観客は8割ぐらい女性なので、やはり福山雅治目当てだったのかな?
内容はアコースティックギタリストと新聞記者の大人の恋愛ものです。ラブシーンは大人の事情なのかキスだけですので、ファンタジーラブストーリーです。
詳しい内容は予告はこちら↓
原作はこちら↓
こっからネタバレです。
最終的に2人は結ばれるのか?ですが、ハッキリ答えを出さない感じで終わってます。昔は愛し合っていたのですが、ある1日が転機となり離れ離れとなり別の人と結婚して子供も設けます。福山雅治の方は表面上問題ない感じですが、石田ゆり子の方は旦那が浮気して離婚、養育権も旦那に奪われて結構ボロボロの状態ですので結ばれる可能性は高いかなと思わせています。
福山雅治も表面上は問題ない感じと言いましたが、嫁が石田ゆり子にブラックメールを送信して別れさせる結構なサイコパス野郎ですので、主に女性の観客的には嫁と別れて石田ゆり子と結ばれてほしいと感じるんじゃないでしょうか?(子供が可愛そうだけどね)
この映画女性向けに作られているのですが、男性の悩みを結構真剣に捉えてる珍しい映画です。アコースティックギターの才能がある主人公が情熱を失う設定なのですが、直接的な表現はないもののこれは男性更年期障害(LOH症候群)だと思います。主にやる気をつかさどるテストステロンが減少することで起こるのですが、あまり認知されていないのでレコード会社の社長っぽい人に「急にやる気ないって言われると困るんだよね!」って言われるのが、なんかリアルだなと思いました。
『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』
スティーブン・キング原作の「IT」を実写化し、数年前に公開した『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』の続編です。(タイトルややこしいよね(笑))
公開初日にTOHOシネマズ日比谷で観てきました。前作の時も感じたけど、ホラー映画って結構若者来るよね。ファーストデイで安かったのもあったとは思いますが、7割ぐらい劇場が埋まってました。
前作が子供の頃の話で、今作はそれの27年後の大人になった彼らが前作で倒せなかったクラウンのペニー・ワイズと戦っていきます。『ジョーカー』でも思ったけど、日本はピエロとクラウンって区別されてないよね。『泣き虫ピエロの結婚式』と言う邦画でクラウンは芸で人を“笑わせる存在”に対して、ピエロは人に“笑われる存在”で違うんだぞ!って志田未来が言ってた。
詳しい内容はこの動画で
https://www.youtube.com/watch?v=tVjyjBeIz-0
最終的にペニー・ワイズを倒して平和が訪れました!って感じになるけど、本当に伝えたかったのは「記憶と向き合って、様々な困難を乗り越え大人になろう。思い出してごらん?君は一人じゃない。今も昔も仲間がいただろ?」だったりするのかなと。ホラー要素は強めだけれど、青春映画っぽい感じに仕上がってます。
蛇足
・前作観たときは気づかなかったけど、主人公世代と自分同世代っぽい。まじかよ
・漫☆画大郎リスペクト半端ないって!ババア実写化させるなんて半端ないって!
・有名俳優がきっちり生き残るのはスターシステムの弊害かもね