映画の感想が中心のブログ

映画館によく行くので、その時観た映画の記憶する為に

『シン・仮面ライダー』

エヴァンゲリオンでお馴染みの庵野監督最新作はリメイク作品である。どうやら庵野監督は仮面ライダーにとても思い入れがあるようで、この作品に結構入れ込んでたんじゃないかと思う。

 


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内容としては仮面ライダー第一作を結構忠実に再現してるらしい。TVシリーズを1本にまとめてるからダイジェスト版になってるけど、そこそこ面白かった。途中なんかわからんプラーナって何?とかあったけど、内容的には一本筋が通っていたと思う。途中脱線シーンもあったけど、まあ許容範囲であるだろう。

 

興行的には最終25億にギリギリ届くかどうか?といったところだと思う。まあまあ検討したと思うけど、東映的にはもうちょっと稼いでもらいたかったのが本音かな。内容的にも続編できそうな感じがあったので、俳優陣とかのスケジュールと予算が合えばといったところだろう。

 

最近映画業界の傾向としては、同じ映画のリピーターをいかに増やせるかを重視している気がする。10本の映画を1回づつより、1本の映画を10回見てもらう方が儲かるからだろう。ただ、何回も同じ作品を見るのは余程のファンなので、2〜3回見てもらうように戦略を練ってる感じがする。

アニメ映画はその傾向が顕著で、毎週入場者特典なんかを付けてリピーターを増やそうと躍起であるが、だいたい同じ人が特典目的で観に行っているので、ある程度興行収益は頭打ち感がある。

逆に『トップガン』や『RRR』が大ヒットした要因として、普段映画を見ないような人達がリピートしてくれた事が大きい気がする。ここに上限はないので異例の大ヒットも見込める。

 

失敗したくない映画業界と、駄作を見たくない観客の利害が一致したことがシネコンでの1作品を複数スクリーンで上映する方式なんだろうね。逆に評判にならない映画は早ければ2週で打ち切りと世知辛い。まあそういう作品も、昔はDVD待ちみたいな展開で何ヶ月も見れない事が定着していたが、今やストリーミングが上映中にも解禁されているので、救いの手はあるのかもしれない。逆にストリーミングでいいや!と思われてしまうと優先順位が下がるので、またヒットしないという悪循環に襲われてしまう副作用も潜ませてる。

 

なんにしてもGW期間中、TOHOシネマズさんは過去最高の利益を得たみたいなんで、映画を観に行く人が一人でも増えたらしい。でもこれ、6月から値上げしますよ!って発表したから駆け込も需要もあるのでは?っと勘繰ってます